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もの思う鳥たち 鳥類の知られざる人間性
¥2,096
■シリーズ いのちと環境のライブラリー チンパンジーやゴリラの研究から、いわゆる霊長類には「心」や知能があるようだという事は科学的にも認められてきましたが、鳥たちに関しては、いまの鳥類学では彼らに「心」があるという事実はオープンには認められていないようです。 本書の著者バーバー博士は、鳥類学ではなく心理学の立場から、鳥たちの生活を6年間にわたって調査研究し、その成果をまとめました。 その結果、どう考えても、鳥たちには明らかに「感情」や、「知性」や、「自分の意志」があり、飼い主との間で知的なコミュニケーションをしたり、思いやりのある友情関係を築く能力があるらしい事がわかったのです。 博士は自分の観察結果だけではなく、専門家以外にはなぜかあまり知られていない、鳥たちとの知的コミュニケーションをとることに成功した人々の記録を紹介し、鳥たちは私たちが思っている以上に、はるかに人間に近い存在なのだということを実証していきます。 彼らは自分の歌うメロディーを自分で「作曲」しますし、巣作りや子育てもじつは種類ごとではなく一羽一羽、個性的なやり方があります(第6章)。 渡りのさいにも、本能にしたがって機械的に飛ぶのではなく、冒険家のように、星や地磁気や地上の目印などあらゆる手掛かりを知的に組み合わせて「考えながら」飛行します(第7章)。 彼らは本能だけで生きているのではなく、人間の子どものように、本能をベースとして知的に学習しながら、ものごとが上手になっていく(成長する)のです。 しかも彼らは、私たち人間の言葉を実際に理解し、ものまねでなく自分の意志を言葉で伝えることさえできるのです。本書には人間の言葉を話せる「スター鳥(どり)」がたくさん登場します(オウムのアレックス〔第1章〕、「おしゃべりカケス」のロレンツォ〔第5章〕、ホシムククドリのアーニーとセキセイインコのブルーバード〔第8章〕)。 そしてもちろん、鳥たちどうしはお互いの感情を「さえずり言葉」で伝え合っています。 第8章のスター鳥・ブルーバードは人間の言葉を覚えたので、ガールフレンドのブロンディーにこう話しかけます。「かわいいブロンディーちゃん、キスして Pretty little Brondie. Give me a kiss.」「ブロンディーちゃんはとってもすてき Brondies so nice」! しかし、バーバー博士が本書で本当に伝えたかったメッセージは、たんに鳥たちには知性と感情がある、という事実だけではありません。 鳥たちが本能だけで動くロボットなのではなく、「心」と「個性」をもち、喜びも苦しみも感じる存在なのだとしたら…… 森を切り開いたり、川や湖を汚して彼らのすみかを奪ったり、さらにはケージに押し込めて薬で人工的に肥らせ、肉を取るためだけに飼育するという、鳥たちとの今のようなつきあい方を今後も続けていくことは正しいのでしょうか? 本書を読み終えた読者の方々はきっと、これからは人間と鳥との新しいつきあい方、新しい関係が必要だということを心から感じるでしょう、そして身近にいる鳥たちと友だちになり、彼らの世界を尊重しながら、ともに共存できるようになりたいと、自然に思えてくるでしょう。 鳥たちは、ただ幸せであるがゆえに、そして誰かに愛を伝えたいがために、歌い、飛翔し、さえずります。彼らは、ほんとうは「羽をもった人間たち」なのかもしれません。 ■商品の目次 謝辞 はじめに 第1章◆ 鳥たちの知能 アレックス:頭のよいオウム/鳥のもつ概念化の能力/鳥たちの非常にすぐれた記憶力/道具を使う鳥たち/鳥たちの利他的な行動 第2章◆ 鳥たちのもつ柔軟性 鳥の柔軟ななわばり習性/臨機応変な食物探し/冬のすみかと夏のすみかで見られる鳥たちの柔軟性/巣作りと巣の修復のさいに見せる柔軟性/臨機応変な防御/子どもたちを知的に教育する/つがいの相手を選ぶ時の柔軟性/子どもの数を意図的に制限する 第3章 ◆ 本能に導かれる鳥と人間 人間の言葉の本能的な背景/本能に導かれる人間の新生児/カッコウのひなの本能/本能を知的に用いる 第4章 ◆ 鳥たちの言葉 人間の身体言語/鳥の身体言語/鳥たちの鳴き声による言葉/鳥のさえずり言葉/鳥の会話 第5章 ◆ 偉大なるロレンツォ:おしゃべりカケス 第6章 ◆ 鳥たちの音楽、職人的な技巧、遊び 鳥たちの音楽/鳥たちの美的センス/鳥たちの職人的な技巧/鳥たちの楽しみ、遊び、踊り 第7章 ◆ 鳥たちの航法 太陽をコンパスとして使う/星の配列を・読む・/風と天気を・読む・/目で見える陸標を・読む・/地球の磁気を・読む・/におい、人間に聞こえない音その他の、かすかな手がかりを・読む・/賢明な渡りの判断/経験に学ぶ/鳥たちの航法のあらまし/人間の航行能力/本能的な背景 第8章 ◆ 人と鳥との個人的な友情 言葉を話すホシムクドリ/とても社交的なコクマルガラス/大学教授とミミズクの友情/・人・格をもつインコ/セキセイインコのブルーバード(創造的歌唱/性的行動/遊び/飛ぶのを喜ぶ)/●ブロンディー ●ラヴァー/たくさんの野鳥との間に育まれた親密な友情/●ジェーン ●カーリー ● ツイスト ●鳥の個別性と個性 第9章 ◆ 鳥の知能の全体像 鳥たちが人間よりもすぐれている点/人間が鳥たちよりもすぐれている点 第10章 ◆ なぜ鳥は完全に誤解されてきたのか 個としての鳥を知らないこと/飼育される鳥たち (家禽/かごの中のペット)/大きさにまつわる虚偽/「小さな脳」にまつわる虚偽/本能にまつわる誤解/知能にまつわる誤解/人間の自己中心性/人間の利得/擬人化することに対する恐怖 第11章 ◆ 動物はすべて知的なのか 高い知能をもつ類人猿/●ゴリラのココ ●チンパンジーのワショー ●記号を使う他のチンパンジーたち ●洗練されたチンパンジーたち/クジラ目の動物/●イルカたち ●クジラたち/ 知的な魚類/知的な膜翅類/●アリ ●ミツバチ 第12章 ◆ 動物の知能がもつ革命的な意味 人間、この破壊するもの/人間性の回復 ◎付録A 認知比較行動学革命の進展 行動科学および脳科学の研究者のための解説 ◎付録B 知的個体としての鳥を個人的に体験する方法 野鳥と友だちになる/自宅で自由に暮らす鳥と友だちになる/鳥と友だちになることの重要性 ◎付録C 本書に登場する鳥の和名および学名 原註/訳者後記/索引 ■著者プロフィール バーバー,T.X.(セオドア・ゼノフォン) 1927年アメリカ合衆国オハイオ州生まれ。アメリカン大学で社会心理学の博士号を取得後、ハーヴァード大学で研究に従事。1961年から1978年までメドフィールド財団に在籍、研究部長を務める。クッシング病院心理部長を経て、1986年「学際科学研究所(the Research Institute of Interdisciplinary Science)」を設立。催眠研究の第一人者として、多くの研究者に影響を与え、人間の心と体の関係(心身問題)や意識の諸側面の研究でも知られる。 200以上の論文を発表、8冊の著書を上梓。邦訳書に『催眠』(誠信書房)、『人間科学の方法――研究・実験における10のピットフォール』(サイエンス社)がある。 本書は、著者が認知比較行動学の見地から鳥類の知能と行動を6年間にわたり調査研究した成果をまとめたものである。 笠原敏雄 訳 1947年生まれ。早稲田大学心理学科を卒業後、北海道や東京の病院で心因性疾患の心理療法を続け、96年、東京都品川区に〈心の研究室〉開設。著書に『幸福否定の構造』(春秋社)、『希求の詩人・中原中也』(麗澤大学出版会)その他が、訳書に『前世を記憶する子どもたち』『生まれ変わりの研究』『超心理学史』『新版「あの世」からの帰還』『続「あの世」からの帰還』(以上、日本教文社)その他がある。 46判 ページ数 336
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昆虫 この小さきものたちの声 虫への愛、地球への愛
¥2,096
■シリーズ いのちと環境ライブラリー 「キャアッ、ゴキブリよ! はやく殺して!」 今日もそんなムゴい言葉が世界中の家庭で叫ばれていることと思います。 地球上にはいったいどれくらいの虫がいるのか、想像もつきません。アリだけでも、その総数は1京匹(1兆の1万倍)と言われています。そんな虫たちは、人の目のふれないところで非常に重要な働きをしており、彼らなしには地球の生態系は成り立ちません。 それなのに、なぜ虫は嫌われるのでしょう? あなたも、ハエ、蚊、ゴキブリなどは絶滅してもかまわない、と思っていませんか? そうした心理は、本能的恐怖によるものではなく、近代社会が産んだ文化的偏見のひとつなのだ、と著者ジョアン・エリザベス・ロークは言います。その証拠に、子供たちは虫が大好きですし、スピリチュアルな存在として虫に敬意を払う文化は数多く存在します。たとえば、ホピ族の聖霊ココペリはアブの擬人化という説がありますし、西アフリカではカマキリは神と見なされています。また、ロシアやフランスの一部では、ゴキブリは家の守護として大事にされています。 本書には上に挙げた虫以外にも、クモ、コガネムシその他の甲虫類、テントウムシ、サソリ、シラミ、ノミ、トンボ、ミツバチ、蝶、蛾、カマキリ等が登場します。こうした身近な虫たちを、古来、人類は観察し、その能力に驚き、目に見えない大いなる世界の情報と叡知をもたらしてくれるメッセンジャーとして、受け入れ、共生してきたのです。 今こそ、私たちの昆虫観、昆虫との関係を見直し、改善すべき時。虫への愛にあふれた本書を読めば、あなたもきっと、不意にゴキブリが現れても、もはやあわてふためくことはなくなるはず。少なくとも、虫への敵意はかなり薄らぐことと思います。 ■商品の目次 【目次】 第1章 故郷へ 第2章 レンズの曇りをとる 第3章 魂の導き手としての虫 第4章 わが神、ハエの王よ 第5章 ビッグフライの助言 第6章 神がかった天才 第7章 アリに教えを請う 第8章 太陽の神々 第9章 蜂に語りかける 第10章 血の絆 第11章 運命の紡ぎ手 第12章 刺されることの意味 第13章 羽のある人々の王国 第14章 奇妙な天使 第15章 カマキリにならって ■著者プロフィール ローク,J.E.(ジョアン・エリザベス) 環境問題教育家、高校教師、野生生活リハビリテーター、危機ある10代の青少年のためのNPO「カタリスト」創設者。人間と野生の生物との関係からもたらされる癒しをテーマに著述活動を行なっている。アメリカ在住。 甲斐理恵子 訳 1964年札幌市生まれ。北海道大学文学部卒業。旅行代理店等勤務を経て、翻訳者に。訳書に『闇の迷宮』(講談社)、『ずっとあなたが』(原書房)他がある。 46判 ページ数 470
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地球を冷ませ! 私たちの世界が燃えつきる前に
¥2,096
■シリーズ いのちと環境ライブラリー 英国ベストセラー&世界14カ国で出版決定の、誰も知らなかった環境問題の真実、そして新しい「カーボンレス社会」のつくり方がわかる本! 京都議定書での目標にそって、2012年までに温暖化ガスを6%削減しなければならない日本……しかし現状は、なんと8%も増加しているという、世界的に見てもかなり恥ずかしいことになっています。 しかし本書の著者で世界有数の環境ジャーナリストであるモンビオは、膨大な科学データと情報に基づいて、なんと「先進国は2030年までに90%(!)の温暖化ガス(二酸化炭素換算)をしなければ温暖化は回避できない」と大胆に主張しています。 これが絵に描いたモチにならぬよう、本書ではエネルギー、建設、交通、ショッピングなど各分野で、今すでにある技術で、文明生活を維持しながら=電気はつけたままで、ショッピングもし、今以上に快適な家に住みながら「90%削減」に至る社会プランを具体的に示しています。 モンビオは、先進諸国が必要な対策をとるのを避けてきたのは、科学界ではなく政治や産業界の要請のみに耳を傾けてきたからだという事実を明らかにします。そしてこれからの社会は国家や企業まかせでなく、私たち自身がアイディアと勇気をもって新しく築き上げていくべきだと熱く訴えます。 ■商品の目次 【目次より】 英ペーパーバック版への序文 序章:善意の「他人まかせ」 第1章●ファウストの契約 第2章●産業界の拒絶反応 第3章●「炭素排出」という自由の配給 第4章●すべての住宅を断熱せよ 第5章●電気は消さずに炭素排出を削減する 第6章●再生可能エネルギーでどのくらいエネルギーを供給できるか? 第7章●エネルギー・インターネット 第8章●新交通システム 第9章●ラブ・マイルズ:人間は飛行機に乗り続けられるのか 第10章●ショッピングとセメント産業の転換 第11章●終末を遠ざける ■著者プロフィール モンビオ,G.(ジョージ) 世界規模で活躍する英国のジャーナリスト、環境活動家。その卓越した調査能力、オリジナリティー、論考の深さは広く認められ、英国「ガーディアン」紙の彼のコラムは世界中で読まれている。また彼自身のウェブサイトは、コラムニストのサイトとして世界的な人気を誇る。環境運動での業績に対し、国連「グローバル500」賞をネルソン・マンデラから受賞。オックスフォード・ブルックス大学構築環境学部客員教授。著書に、『Manifesto for a New World Order』 『Captive State: The Corporate Takeover of Britain』他がある。http://www.monbiot.com http://www.turnuptheheat.org/ 柴田譲治 訳 1957年神奈川県川崎市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。サイエンスライター、専門学校教員などを経て翻訳業。現在は猫と人間のパートナーとともに金沢市内の里山で暮らし、翻訳の傍ら畑作りに勤しむ。訳書には他にデイヴィッド・T・スズキ『生命の聖なるバランス』(日本教文社)などがある。 46判 ページ数 432
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自然への介入はどこまで許されるか
¥2,409
■シリーズ いのちと環境ライブラリー 生態系と生活、どちらを優先すべきか? 人類はこれまで数千年間、生活のために、欲望のために、自然環境を利用し、搾取してきました。しかし、そうした行為は、20世紀後半以降、世界各地で発生している公害、資源の枯渇、多くの生物種の絶滅、そして地球温暖化といった諸問題によって、過去のものになろうとしています。考えなしに「自然への介入」を続けることは、もはや不可能であるばかりか、犯罪的行為と見なされるようになっています。 では、自然環境に対して、わたしたちは何をすべきで何をすべきでないのか? 自然保護は絶対的正義のように見えますが、自然保護によって利益を奪われる人もいるため、やみくもな自然保護は不可能です。生態系と人間社会との間の境界線は、自明なようでいて常に揺らいでいるのです。 本書は、世界各地で起こっている環境問題から12の典型的な事例(目次参照)をピックアップし、当事者の立場で具体的に考え、議論することを通して、自然環境に対する意識と態度、すなわち「環境倫理」を培おうとするものです。正解はありません。それは私たち一人ひとりが、これから創り上げていくのです。 ■商品の目次 はじめに 第1章 環境倫理学の理論 人間中心主義の倫理学/人間中心主義の倫理学を拡大する試み/生命中心主義を拡大する試み/生態系中心主義/ラディカルな生態系中心主義――ディープエコロジー/ソーシャルエコロジー/エコフェミニズム/実用主義的な環境倫理学/環境倫理の当事者/宗教とエコロジー/価値・価値観・価値の評価 第一部 生態系の維持と管理 第2章 怒濤に架ける橋――エヴァグレーズの追いつめられたコミュニティ 第3章 健全な生態系か、人間の利益か?――POP廃絶条約 第4章 盗まれた心――危機に瀕した生態系と危機に瀕した文化 第5章 ジャワの森は消滅する運命にあるのか?――自然保護と人口圧力 第6章 生き埋め――未来の世代と放射性廃棄物の永久処分 第二部 生態系の再生と再創造 第7章 生態系の応急処置?――傷ついたサンゴ礁の再生 第8章 流れる川、堰き止められる川――自然の流れか水力発電か 第9章 自然も砂漠をつくる――中国の砂漠化対策 第10章 再野生化――損なわれた生態系の回復 第三部 生態系への人為的介入 第11章 生物多様性の促進?――遺伝子組み換え食品 第12章 狩猟は環境を守る?――自然のなかの人間 第13章 人間と動物の交配か、畜産技術の進化か――異種移殖 付 録 教室で環境事例を活用するために ■著者プロフィール ・グドーフ,C.E.(クリスティン・E) フロリダ国際大学宗教学部教授。著書にBody&conmma; Sex&conmma; and Pleasure: Reconstructing Christian Sexual Ethics&conmma; 共著にChristian Ethics: A Case Method Approach がある。 ・ハッチンソン,J.E.(ジェイムズ・E) フロリダ国際大学宗教学部教授。著書にPandemonium Tremendum: Chaos and Mystery in the Life of God&conmma; 編著に Religion and the Natural Sciences: The Range of Engagement がある。 千代美樹 訳 青山学院大学理工学部経営工学科卒業。大手コンピュータメーカー勤務を経て翻訳業に。翻訳書に『デトックスマニュアル――「きれい」をからだの中からつくる法』(バベル・プレス)がある。翻訳協力書は『世界の怪物・神獣事典』『シンボル・コードの秘密』『ケンブリッジ世界宗教百科』(いずれも原書房)ほか多数。 46判 ページ数 400
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パクス・ガイアへの道 地球と人間の新たな物語
¥1,781
■シリーズ いのちと環境ライブラリー ●21世紀の人間の役割を宇宙的規模で考える 文化史、科学史、比較宗教学における該博な知識で知られる米国の長老格の学者トマス・ベリーの、環境問題に関する論文と講演録からなるエッセイ集。 本書はおもに3つのテーマから成り立っています。まず、現在われわれが直面している生態系の危機の重大さとその原因。次に、そうした危機に対してなされているいくつかの取り組みに焦点が当てられ、最後に、進化のプロセスにおける意識的存在としての人間の役割について考察されています。 生態系の危機に対して読者の意識をめざめさせるとともに、宇宙における人間存在の意味、科学と宗教の和解、運命共同体としての人類のあり方について深く考えさせられる内容です。エコロジーを支える思想的基盤を知りたい方にとっては必読書と言えるでしょう。 ■商品の目次 第1章 未来への道――万物が共有する宇宙 第2章 人間の役割 第3章 孤独と存在 第4章 聖なる共同体としての地球 第5章 創造的な連続性 第6章 二一世紀の国民国家 第7章 石油化学の時代 第8章 地球温暖化 第9章 地球が生き延びるための法制 第10章 進化の叙事詩 第11章 風の力をつかまえて 第12章 夕べに想う 付録1 宇宙を理解するための一二箇条 付録2 法制改定のための一〇箇条 付録3 編者あとがき――トマス・ベリーの知性の旅をたどる ■著者プロフィール ・ベリー,T.(トマス) 1914年生まれ。北米有数の環境思想家。フォーダム大学では、リヴァーデール宗教研究センターの所長を務めた。同大学の宗教史講座の創設者。主著には、『地球の夢 The Dream of the Earth』(1988)、『宇宙物語 The Universe Story』(ブライアン・スウィムとの共著、1992)、『偉業 The Great Work』(1999)などがある。2009年没。 ・タッカー,M.E.(メアリー・エヴリン) 夫のジョン・グリムと共に「宗教とエコロジーに関するフォーラム」のコーディネータを努めている(www.religionandecology.org)。夫妻はハーヴァード大学で開催された世界の宗教とエコロジーに関する一連の会議の指揮をとり、これらの会議の内容を10巻の叢書にまとめている。共にイェール大学社会政策研究所の客員教授 浅田仁子 訳 静岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部文学科卒。社団法人日本海運集会所勤務、BABEL UNIVERSITY講師を経て、英日、仏日の翻訳者に。訳書に『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』『RESOLVE』『タッピング入門』(春秋社)、『マッサージ・バイブル』(創元社)、『山刀で切り裂かれて』(アスコム)などがある。 46判 ページ数 248